岩岡 祈りのコンサート 板橋文夫Trioライブ

0
      ● 日 時  4月24日(日) 14:00〜17:30
      ● 会 場  南工務店モデルハウス(神戸市西区岩岡町)
            http://www.kinoie-kobe.com/
      ● パーソネル 板橋文夫 (pf)  瀬尾高志(b)  竹村一 哲(Ds)

    およそテツガクなんてものとは縁がないボクのおかん(今回は実母の方)が、かつて一度だけ神妙な顔をして、ボクにこう語りかけてきたことがあった・・・「物事には必ず陰と陽があるんやで。よう覚えときや」 どこかの新興教団にでも吹き込まれたのかとそのとき思った。

    しかしいま改めて考えてみれば、たしかに物事には必ず二面がある。人間にとって良きものを陽、悪しきものを陰とよぶならば、オカンのテツガクもあながち間違いではないだろう。
    光と闇、善と悪、美と醜、得と失、賢と愚、敵と味方、争いと調和、拘束と自由、平穏と不安・・・
    そんな一枚の紙の表と裏の関係が、人の命を、人の生を翻弄する。

    板橋文夫が「海」を演奏する。
    がなるように、吠えるように彼は歌う・・・

     うみはひろいなおおきいな・・つきはのぼるしひがしずむ

    シンプルで自己完結的なメロディーが延々と繰り返される。板橋さんのピアノは青く透き通った水面を波がうねるがごとく、右に左に何度も何度も走りまわる。岩場で砕ける波頭の飛沫までも表現しようとしているかのごとく繊細に。

     綺麗な海が眼前に広がる。

    ところが・・・ある刹那、平穏な海に暗雲が立ち込めたかと思うと、それは荒れ狂う凶暴な水の塊に変身する。そして人間に襲いかかるのだ。

     ハッと気がつく・・・

    さきほどまで見えていた海、それは三陸の海岸から臨む太平洋の海だったに違いない。
    いまや海は真っ黒なヘドロを巻き上げて、陸地を、人を呑み込んでいく。音の洪水。流されていくものがぶつかる重苦しい音、こすれ合うヒステリックな音を、それぞれの楽器が表現する。

    荒れ狂う海、人は阿呆のように茫然と突っ立って、ただそれを絵巻図のように眺めるだけだ。
    どうしようもない時間だけが流れていく。
    言い古された表現だが、人は自然から限りない恩恵を受けながら、同時に悪魔の仕打ちも受ける。自然は決して人間が思うようにはならないのだ。

    海がもっている陰と陽の姿、それをピアノが織り上げるように表現していく。

    気がつけば・・・また海は優しい顔に戻っていこうとしている。しかし引きずった傷跡は永遠に癒せない。調性のとれた美しい音階と、不協な和音が渾然一体となって最後の一音までざわめき続ける。

    考えてみると、陰と陽も単なる「考え方の区分」にすぎない。自然はそんな甘っちょろい二元論をきっぱりと否定する。海が天使か悪魔かなんて議論そのものも、人間の都合に合わせた考え方にすぎない。海はあくまで海であって人間の営みなどおかまいなしだ。

    板橋さんが表現しようとした海は、まさにそんな海ではなかったのか・・・

     うみはひろいなおおきいな つきはのぼるし ひがしずむ


     
    とりあえず揃い踏みの図・・・最初の一音から軽くノックアウトされる


     
    いつもながらに撮影者泣かせの板橋奏法!


     
    恍惚とした表情の中で音を探す瀬尾高志


     
    清濁のうねりの中で垣間聴こえる旋律こそ美の極致


     
    何かを吐き出したいかのようにスタンディングで


     
    無垢な子供達もきっと何かを感じとっているに違いない



    ※ 参考サイト
      ● ミュージシャンサイト
        板橋文夫  http://itabashi.web.infoseek.co.jp/
        瀬尾高志  http://plaza.rakuten.co.jp/anabiosisofjazz/
        竹村一哲  http://ittetsutaikotataki.web.fc2.com/
      ● 当日のレポート
        会場南公務店WEBサイト  http://www.kinoie-kobe.com/gallery/gallery-695-17891.html
        TJC RIKAブログ  http://blogs.yahoo.co.jp/rika_food_i/19908973.html
      ●当日の「ようつべ」動画一例
            http://www.youtube.com/watch?v=2YeIZ1-te0s


    (記:しろくま)



    コメント
    写真迫力出てますねー! 子供たちはビンビン感じてたのではないでしょうか。それにしても 私も撮った写真ぶれまくりでした。よく動かれます(笑
    • RIKA
    • 2011/04/29 7:38 PM
    コメントする








       

    calendar

    S M T W T F S
      12345
    6789101112
    13141516171819
    20212223242526
    2728293031  
    << August 2017 >>

    selected entries

    categories

    archives

    recent comment

    recommend

    links

    profile

    search this site.

    others

    mobile

    qrcode

    powered

    無料ブログ作成サービス JUGEM